眼科手術の内容
Eye-surgery

最新鋭の眼科機器と豊富な実績で、
高度な眼科手術を。
当院では、最新鋭の眼科機器を多数導入しています。従来では、遠方の大学病院や総合病院まで行かなければ受けることができなかった高度な眼科手術を提供致します。
一般的な眼科手術だけでなく、難易度の高い白内障手術、網膜硝子体手術、緑内障手術など、高度な技術を必要とする眼科の手術を、『日帰り』でうけることができます。手術後に、いつもと同じ環境である自宅で、ゆっくりと療養できることは、身体的・精神的の両面において、術後回復に大きなメリットだと考えています。
当院で行う手術
Surgery
白内障手術 | 眼瞼手術 (眼瞼下垂、内反症、外反症手術) |
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網膜硝子体手術 (裂孔原性網膜剥離、糖尿病網膜症など) |
翼状片手術 |
緑内障手術 | ICL手術 |
豊富な
手術実績
Surgery
手術設備
Facility
01

手術専用フロア完備
当院は2階が手術専用フロアとなっています。
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手術室
高いレベルの洗浄度を備えた手術室で、日々厳重な管理を行っています。
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リカバリールーム
リクライニングチェアに座って、手術前後の時間を落ち着いてお過ごしいただけます。プライバシーに配慮し、個室になっています。
日帰り手術を受けられる
患者さまとご家族の方へ
- 手術当日はご自宅で安静にお過ごしください。
- 術後は定期的な診察が必要です。詳しくはスタッフにお尋ねください。
- 手術当日は、できるだけご家族のお付き添いをお願いします。
- 当日と翌日は、ご本人の運転による来院はお控えください。
- 術後は、洗顔・入浴などの日常生活に制限があります。
01
白内障手術
白内障とは
眼球の構造はカメラに例えられますが、カメラのレンズに相当する『水晶体』が濁ってくる病気が『白内障』です。白内障になると、眼鏡をかけても見えにくい、かすむ、ぼやける、まぶしいなどの症状がでてきます。
多くの場合が、50歳代から始まり、加齢とともに進行してきます。白内障が進行した場合、手術で水晶体の混濁を取り除く以外に治す方法がありません。

手術のタイミングは?
- 日常生活に支障がでる場合(買い物、スポーツ、編み物、運転など)
- 矯正視力が0.7以下の場合
- 仕事上、見る力が高く求められる場合(運転手、専門職)
- 白内障のために、網膜や視神経の観察がしにくくなってきた場合(糖尿病網膜症や緑内障の管理)
- 急性緑内障発作をおこしそうな場合
- 高度な近視や遠視の場合(眼鏡やコンタクトレンズから開放される時間がふえる)
白内障手術
手術時間は5~10分程度で、痛みはほとんどありません。
麻酔は点眼麻酔と、場合によってテノン嚢下麻酔を組みあわせ痛みがないように手術します。


眼内レンズの種類
白内障手術では、濁った水晶体を取り除いた後に、代わりに人工のレンズを眼の中に移植します。
その眼内レンズには、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズの2種類があります。単焦点眼内レンズは、ある一定の距離にピントが合うレンズです。ピントを合わせた距離以外をみる時には、眼鏡が必要になります。
一方、多焦点眼内レンズは、主に遠くと近くにピントがあうことで、できるだけ眼鏡を使わずに生活できるように設計されています。ただし、決して若いころのように、どの距離もばっちり見えるわけではありません。


▼グレア・ハローの見え方

多焦点眼内レンズでは、レンズの構造が複雑なために、暗所で光が散乱し、光の周辺に輪がかかってみえる現象(グレア・ハロー)が起こる場合があります。
オーダーメイドで
お一人おひとりに最適な手術を
院長は、2009年からいち早く、先進医療(多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術)認定医師に認められ多数の実績がありますので、皆様の生活習慣、趣味、お仕事を考慮し、ご本人・ご家族とじっくりとお話しをさせていただいたうえで、手術時期や使用する眼内レンズの種類など最善・最適な手術をご提供させていただきます。

02
網膜硝子体手術
網膜硝子体手術とは
カメラのフィルムに相当する『網膜』や、眼球の大部分を占める透明なゼリー状の組織である『硝子体』の病気を総称して網膜硝子体疾患と言います。手術の対象は、網膜硝子体疾患である裂孔原性網膜剥離、黄斑前膜、黄斑円孔、硝子体出血、硝子体混濁、糖尿病網膜症などです。これらの病気は、硝子体を出血や濁りと一緒に取り除く『網膜硝子体手術』によって治療します。
網膜硝子体手術は、白内障手術と比べて、高い技術が必要とされますが、院長は網膜硝子体手術を専門とし、熟練した技術をもち、これまで多数の網膜硝子体手術を行ってきました。27Gというわずか0.4mmの世界最小切開で手術を行いますので、縫合が不要で、手術後の疼痛もほとんどなく、回復も早いので硝子体手術でも入院の必要はなく、基本的に日帰りで行っています。

眼の構造 硝子体

硝子体手術の画像
網膜硝子体手術
眼の奥に効果が長く続く球後麻酔をしますので、手術中に痛むことはほとんどありません。
もし、手術中に痛みを感じた場合は、麻酔を追加いたしますのでご安心ください。
白目にわずか0.4mmの小さな穴をあけて、そこから細い手術器具を出し入れしながら手術を行います。眼の中にある硝子体と呼ばれる透明なゼリー状の物質を硝子体カッターを用いてきれいに取り除き、その後は疾患によって、網膜の上に張ったうすい膜をピンセットのような器具ではがしたり、増殖膜をハサミで切り取ったり、網膜にレーザーを照射するなど必要に応じて処置を行います。
網膜剥離や黄斑円孔などの病気の場合は、手術の最後に、眼の中にガスを入れることで、網膜をもとの位置に張り戻したり、空いた穴を閉じさせたりします。その際には、術後30分程度リカバリールームで安静にしていただく必要があります。
ガスを注入した患者様は、術後に数日間うつむきもしくは横向きの姿勢が必要になります。
03
緑内障手術
緑内障とは
眼球の奥にある視神経が損傷されて、徐々に視野が狭くなり、放置すると失明に至ることもある病気です。緑内障の発症や進行には、眼球の中の圧力(眼圧)が関係しています。
緑内障は40歳以上の方の発病が多いのですが、先天緑内障(隅角発育異常緑内障)など若年者に発症することもあります。急性緑内障(閉塞隅角緑内障)は中高年の女性に多く、急に片眼がぼやけ、激しい眼の痛みが起こり、続いて頭痛、嘔吐を生じるなどの強い自覚症状があります。しかし、ほとんどのタイプの緑内障(開放隅角緑内障)は自覚症状がありません。

眼圧とは

眼圧と視神経


開放隅角緑内障:隅角の閉塞がなく、房水は自由に線維柱帯に到達するが、この部位に病変があると、房水流出障害を生じる。
閉塞隅角緑内障:隅角が虹彩根部によって閉塞され、房水流出障害を生じる。
40歳以上の
20人に1人は緑内障
現在の医学では、緑内障で一度失った視力や視野を、治療によって取り戻すことはできません。そのために、早期に発見することが非常に重要になってきます。
緑内障の診断や経過観察には、視力、眼圧、眼底検査による視神経乳頭の詳細な観察とともに、見える範囲を調べる視野検査や視神経の損傷の程度を調べる光干渉断層計(OCT)などの検査を行います。
診断後の治療は、眼圧を下げることで視神経に対する負担を軽減して、これ以上、視神経の損傷が進まないようにします。まずは、緑内障治療の点眼薬を中心とした薬物治療で、眼圧のコントロールを行いますが、点眼薬を数種類使用しても効果がない場合は、緑内障の手術を行います。眼の中の水(房水)の排水路を広げる線維柱帯切開術や、排水路の一部を切り取って新しい排出路を作る線維柱帯切除術などを行います。急性緑内障に対しては虹彩にレーザー光線で小さな孔を開け、房水の流れをよくする手術などを行います。

線維柱帯切除術

線維柱帯切開術

レーザー虹彩切開術
04
眼瞼手術
眼瞼下垂とは
上のまぶたが垂れ下がった状態で、先天性と後天性があります。先天性は、まぶたを持ち上げている筋肉(上眼瞼挙筋)に生まれつき発育異常があるものです。後天性は、まぶたを持ち上げる腱膜に異常がある腱膜性、重症筋無力症など筋肉に異常がある筋原性、動眼神経麻痺など筋肉を動かす神経に異常がある神経原性に分けられます。この中で、最も頻度の高い、加齢やハードコンタクトレンズが原因の腱膜性眼瞼下垂は手術をすることが可能です。
▼正常
▼眼瞼下垂

眼瞼下垂手術
まぶたに局所麻酔をします。皮膚を切開し、まぶたを持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋を短縮して瞼板に再縫合することで、まぶたを持ち上げる力を強めて、再びまぶたが上がるようにします。
術後は、まぶたが腫れますが1週間程度で徐々に改善します。手術後に冷やしていただくことで腫れを抑えることができます。
- 手術後は、抗生物質の眼軟膏を頻回に使用します。
- 手術後、48時間は出血をする可能性がありますので、入浴、飲酒などはお控え下さい。
- 洗顔は翌日から可能です。1週間後に抜糸を致します。
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翼状片手術
翼状片とは
翼状片は、鼻側の結膜(しろめ)の部分が増殖して、角膜(くろめ)中央に向かって伸びてくる病気です。紫外線やほこりなど、眼への刺激が多い人がなりやすいといわれています。悪性ではないので、初期は放置しても問題ありません。翼状片部の血管拡張があれば、進行する可能性があるので、点眼薬を使用して進行しないように治療をします。進行すると、角膜にゆがみを生じ、乱視により視力が下がってくるため手術が必要になります。
翼状片手術
点眼麻酔で眼の表面の痛みを感じなくした後、結膜部分に局所麻酔を行います。手術中の痛みはほとんどありません。
翼状片部のみを切除するだけでは、高確率に再発しますので、当院では自己結膜弁移植術を併用する事で、再発しないようにしています。
06
ICL手術
ICL手術とは
レーシックが角膜を削る治療であるのに対して、ICLは小さなレンズを眼の中に固定し、裸眼視力を回復させる治療法です。適応が広く、強い近視や乱視の治療にも適しています。移植したレンズは将来的に取り出して、元の状態に戻すことが可能であることが、レーシックとの大きな違いです。ICLは安全性・有効性が認められ、厚生労働省から高度管理医療機器(有水晶体後房レンズ)として承認されています。
- 対象は21歳から45歳の近視・乱視の方になります。
- ICL治療の適応があるかを検査致します。
角膜から網膜、視神経に至るまで異常がないかを調べて、ICLの度数を決めるための検査を行います。日にちを改めて再検査をして、検査結果に誤差がないかを調べます。 ソフトコンタクトレンズを使用している方は検査の1週間前から、ハードコンタクトレンズを使用している方は検査の2週間前から装用を中止してください。
手術方法
点眼麻酔で手術を行います。角膜に約3mmの切開創を作り、そこから眼の中にレンズを挿入します。レンズは虹彩と水晶体の間に固定致します。手術時間は片眼あたり約10分程度です。
両眼 | 62万円 (税込) |
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片眼 | 31万円 (税込) |
- 乱視用の場合、オーダーになりますので片眼あたり2万円プラスとなります
- 料金には術前検査、手術費用、術後3ヶ月までの検査・診察・点眼薬の代金がすべて含まれます。